技術者派遣を主業務としている企業が、開発設計請負業を新たな事業として付け加えることがあります。
事業の多角化の一種と考えられますが、派遣、請負、それぞれが異なる特徴を持つことから、うまく組み合わせることで事業がうまく機能することが多いのです。
実際これら両方の事業を営む企業は少なくありません。
では、どういう特徴の差があるのでしょうか。
請負は派遣と比べて、以下のような優れた点があります。
- 儲けるのが難しいとされる一方で、お客様にとって付加価値の高いサービスを提供することで、むしろ利益率を上げられる可能性がある。
- 顧客への高い提案力が求められるため、人材が育ちやすい
- 複数名でチームを組み、社内開発プロジェクトとして取り組むため、一体感が醸成されやすい
- 開発設計業務をある程度の規模で受けるため、お客様からの「しっかり任された感」が明確にあり、仕事を終えた後の達成感が大きい。
- 1件1件の請負案件に対して売上が計上されるため、毎月の売上が不安定になりがちである。 が、その裏返しとして、年間を通して数字を平準化するための知恵や工夫が社内に育つことで自社の強みが構築され、絶え間ない売上獲得が可能になる。
このような長所が分かっていると、派遣業から請負業を目指したくなるのです。
しかしながら、トップページの「1.開発請負業はなぜ儲かりにくいのか?」でお話ししていますように、開発請負業にシフトすれば簡単にうまくいくというものではありません。
むしろ、苦労が絶えない事業の割には儲からないという実感を持ってしまい、また派遣業に戻りたくなるかもしれません。
そのようなときは、「2.開発請負業における、成長ステージの3段階」を読んでいただければ、なにかのご参考になると思います。開発請負業で経営を安定化させる方法は確かに存在しています。
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