トップページの「1.開発請負業はなぜ儲かりにくいのか?」で3項目を挙げて開発請負業が儲かりにくい理由を見てきました。
それ以外にも理由はまだあります。
例えば、料金設定です。
派遣業では、「売上=在場時間×単価」が成り立ちますが、開発請負では必ずしもそうはならないのです。技術者が請負案件の設計を行った時間の合計が、その技術者の勤務時間に一致せず、設計時間合計<勤務時間 となることが多くあります。そうなれば、技術者の人件費と売上額の間にアンバランスが発生してしまい、赤字になります。
使用する装置のセットアップや段取り替えに要する時間が入っていなかったり、部材の選定・発注・受け入れ検査の時間や顧客への中間報告・打合せの時間が「設計時間」として織り込まれていなかったりするためです。設計を行う直接的な時間に加えて間接的に必要な時間もきちんと設計費用として盛り込まなければなりません。
これは、派遣業としての料金設定の習慣が長く染みついていると、ついついやってしまいがちなことかもしれません。どこまでがトータルの設計時間なのかを社内でしっかりと確認し、ルール化して、毎回きちんと見積書に織り込むことが大切です。
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